2012.11.26
クルクミン・・・期待の認知症予防・改善物質(その3)
ショウガ科のウコン(英名:ターメリック)はカレーのスパイスとして知られていますが、クルクミンはウコンに約2~5%含まれる色素で、天然の食用色素として広く用いられ、FDA(アメリカの厚生省に相当する省庁)によりその安全性が確認されています。
クルクミンはポリフェノールの一種であり、抗酸化作用、抗炎症作用、抗ガン作用、肝臓保護作用、血栓形成抑制作用など、多くの有用な作用が報告されています。
クルクミンのアルツハイマー型認知症に対する有効性の基礎的な研究がUCLAの研究者により2001年から精力的に行われています。その成果として、クルクミンがアルツハイマー型認知症のモデルマウスの脳内のアミロイド蛋白(アルツハイマー型認知症の原因となる蛋白質)を分解することがわかってきました。
2008年、Baumらは、アルツハイマー型認知症の患者さんにクルクミン1日4gを6カ月間服用してもらった結果、1か月目から脳内のアミロイド蛋白の分解産物が血液中に増えてきた、すなわちクルクミンによって脳内のアミロイド沈着が改善したことを報告しました。
クルクミンは認知症の新しい治療戦略の一つとして期待されています。
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