2012.12.03
新世代の糖尿病薬 DPP-4阻害薬を生かすには?
食事をすると小腸からインクレチンという物質が分泌され、これがすい臓を刺激してインスリンを分泌させ、食後の血糖の上昇を抑えます。
新世代の糖尿病薬であるDPP-4阻害薬はこのインクレチンが分解されるのを抑えることにより血液中のインクレチンの濃度を高めて糖尿病の患者さんの血糖値を下げます。
これまでの糖尿病薬に比べて血糖の下がり過ぎ(低血糖)の危険が少なく、かつ確実に血糖値が下がるため、3年ほど前に最初のDPP-4阻害薬が発売された後、瞬く間に普及し、現在わが国では治療中の糖尿病患者さんの50%以上にあたる約250万人がこの薬で治療されています。
この間、製薬メーカー各社が競って開発した結果、現状では5種類ものDPP-4阻害薬が使用可能となっています。
DPP-4阻害薬は糖尿病の薬物療法を大きく変革しつつあると言えるでしょう。
一方で食事・運動療法がうまく実践できていない患者さんではこの薬の治療効果が十分に発揮されないことも事実です。
DPP-4阻害薬の治療効果は、他の糖尿病薬に比べて食事・運動療法の影響を受けやすいようです。
DPP-4阻害薬は決して安い薬ではありません。ですから、十分な食事・運動療法を実践せずに薬だけを服用するのは医療費の無駄使いと言えます。
次回のブログでは、DPP-4阻害薬の効果を最大限に発揮させる食事療法についてお話しします。・・・次回に続く
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