2013.07.07
赤肉に含まれるカルニチンが動脈硬化を促進する?
「赤肉に含まれる栄養素のL-カルニチンは腸内細菌叢の代謝を受けてアテローム性動脈硬化を促進する」という論文が米国のクリーブランドクリニックの研究グループから発表され、注目を集めています。
赤肉(牛、豚、羊などの肉)にはカルニチンが豊富に含まれています。カルニチンは、腸内細菌の働きでトリメチルアミン(TMA)に変換されます。TMAがアテローム性動脈硬化を促進することは以前からわかっています。
一般に肉食では飽和脂肪酸・コレステロールが心血管病リスクの元凶とされてきましたが、最近の研究ではこれを支持するデータ、支持しないデータが混在しており、飽和脂肪酸・コレステロールだけでは肉食による心血管病リスクを完全には説明しきれないという考え方が主流になっています。そこに発表された「赤肉に含まれるカルニチンが一因」とするこの論文は衝撃的でした。
この論文は全米で「カルニチン論争」が巻き起こすきっかけともなりました。というのも、アメリカではカルニチンは多くの循環器医により推奨されるサプリメントであり、ベストセラー「Metabolic Cardiology」でも推奨されているからです。精肉業界も巻き込んで大変な論争になっており、どのような結論が出るのかが気になるところです。
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